GISを有効活用しよう! ~GISってGPS???~
さて本日は、もはや一般的な言葉として身近になっている、「GPS」について「GIS」との違いを踏まえてお話していきたいと思います!
GIS(地理情報システム)が何かを知りたい方は、下記のページで詳しくご紹介しておりますのでそちらをご覧ください。
GISとGPS
「GISあるある」ですが、「GISってGPSですか?」というコメントをいただくことが良くあります。
GISに携わる方だとご経験があるのではないでしょうか?
GISは「Geographic Information System」で、システムやソフトウェアを指します。
GPSは「Global Positioning System」の略で、衛星を使った位置を測定するための仕組みです。
そもそもは軍事用に開発された技術です。
どちらも空間、位置、地図といった観点ですし、地図として可視化されるので混乱しやすい上に、GPSという言葉の方が一般化しています。
それだけ近しい存在でもありますので、今回はGPSについて少しお話させていただきます。
GPSの仕組み
人工衛星の電波を受信しその到達時間から「距離」を計測しますが、これを複数の人工衛星と行うことで、「位置」を測定します。
またこの計測には時間の精度が求められるため、時間の補正を他の衛星と行います。
これが大まかなGPSの仕組みです。
また最近は、さらに高精度な「みちびき」というQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)という仕組みもあります。
これらを総称してGNSS(Global Navigation Satellite System)と言います。
GPSを使ったサービス
一番みなさんが触れる機会があるのはカーナビやスマートフォンではないでしょうか?
GPSで取得した現在位置を中心に地図が表示され、移動と共に地図がスクロールしていきますよね。
現在はこうしたカーナビやスマートフォンの地図アプリの他にも、様々なところでGPSを利用したサービスは広まっています。
みまもり | お子様や高齢者用のみまもりアプリ(携帯電話と連動) |
---|---|
IoT | 様々な機器にGPSと通信Simを入れて位置情報をサーバーに発信 |
現地調査 | スマートフォンなどと連携・内蔵して、GPSで調査対象物への探索と記録 |
ゲーム | 「位置ゲー」と言われる、現実世界の場所や移動とリンクしたAR系ゲーム |
農業 | トラクターやドローン、ラジコンヘリの制御 |
建設 | 建設機械の所在、稼働の把握 |
いかがでしょうか?
上記のように、GPSは多くの分野にて活用されていますね。
ですがそんなGPSでも、難しいことがあるのです。
GPSの課題
さて、先ほどご紹介した測位システムですが、衛星からの信号をキャッチして測位するので、ビルの谷間では精度が落ちますし、トンネル、屋内などでは測位ができません。
ですが、GPSやQZSSの信号が全く届かない、屋内でも測位のニーズはあります。
IoTの普及と共に、
- 工場や倉庫で、人や部品などの効率化を図り、安全性を向上したい
- 病院やオフィスでの動きを把握し、安全性を向上したい
などのニーズが増しています。
GPSやQZSSが使えない屋内環境では、屋内測位という手法が必要になってまいります。
屋内測位については下記ページで解説しておりますので是非ご覧ください。
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ご参考
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