当社は2018年より、立命館大学(京都府京都市)情報理工学部毛利研究室と共同で「組み込みマルチコア制御システム」に関する研究を進めています。
12月9日、東京・品川のアドソル日進本社において、今年度の研究テーマに関する成果発表会を実施しました。
1.毛利研究室との共同研究「組み込みマルチコア制御システム」の概要
本共同研究では、次世代IoT機器の発展に向け、IoT機器に搭載されるCPUの効率化などを実現する「組み込みシステム向けのマルチコア制御システム」の研究を進めています。
2.今期の研究テーマ
現行アプリケーション実行時の様々な課題を回避する先進技術として注目されているものの日本における商用利用事例が少ない「ユニカーネル」及び「Rust言語」の有用性、利用時のポイントなどをテーマに、共同研究を行っています。
- (1)Linuxドライバの組込分野への活用(ユニカーネルへの活用など)
- (2)メモリセイフな組込制御(Rust言語の応用)
成果発表の後、今後の進め方などについて活発なディスカッションが行われるなど、非常に実りの多い成果発表会となりました。
当社は今後も技術力強化に向けて、産学連携、R&D活動を積極的に進めてまいります。
立命館大学 情報理工学部 毛利公一 教授
今回、成果発表会とディスカッションを通じて多くの有益なコメントをいただき、感謝しています。私自身、様々な経験・研究を重ねた上で学生を指導する立場にありますが、異なる視点からの意見を伺うことで、研究者としての見識が広がることを改めて実感しました。
多様な意見が交わることで、新たなアイデアや視点が生まれること、それは私たちの研究や教育にとって重要な要素であり、大学の役割はそこから新しい世界を切り拓くことにあります。今後もぜひ、共同研究を継続していけることを願っております。
多様な意見が交わることで、新たなアイデアや視点が生まれること、それは私たちの研究や教育にとって重要な要素であり、大学の役割はそこから新しい世界を切り拓くことにあります。今後もぜひ、共同研究を継続していけることを願っております。
アドソル日進サンノゼR&Dセンタ 金子翔
今回、一時帰国中に発表会に出席する機会に恵まれました。学生の研究発表を聞くのは初めてでしたが、率直に言って面白い研究をしていると感じました。内容もしっかりしていて、技術畑出身の私としてはカーネルに関する研究が特に興味深かったです。
私は日頃米国においてリサーチ活動を進めているため、最先端技術に触れる機会が多いのですが、日本の若い学生が真剣に研究している内容には大いに刺激を受けました。
発表後の質疑応答では、当社の若手技術者からも非常に良い指摘、アドバイスがあり、米国でも日本でも優秀な若い技術者が多く育っていることを再認識しました。
私は日頃米国においてリサーチ活動を進めているため、最先端技術に触れる機会が多いのですが、日本の若い学生が真剣に研究している内容には大いに刺激を受けました。
発表後の質疑応答では、当社の若手技術者からも非常に良い指摘、アドバイスがあり、米国でも日本でも優秀な若い技術者が多く育っていることを再認識しました。
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