日々の技術革新が著しい「ICT・情報システム関連」の、最先端の知見やトレンド・技術習得などを目的に、ICT・情報サービス産業界で第一線を歩まれる方々をお招きし、当社の社員向けに「先進技術セミナー」を開催しています。
今回は、当社社内論文大会の優秀賞のセッションと合わせて、「大阪大学」にて、コンピュータビジョン分野で先駆的な研究を取り組まれている「八木 康史 教授」をお迎えし、オンライン・ウェブセミナーで開催しました。
セミナー概要(外部講師セッション)
開催日時 | 2020年5月29日 (金) |
講師 | 大阪大学 産業科学研究所 教授 八木 康史 様 |
プログラム
講演タイトル | ヒューマンデータが創り出す未来社会 ~人映像解析最前線~ |
講演概要 |
「コンピュータビジョン」とは、カメラ等の外界センサにより獲得された画像情報に対し、計算機処理により、人間が持つ視覚機能のような能力を実現しようという研究分野です。 八木教授は、実世界を意識した「物体の3次元形状・運動の復元」「画像からのパターン識別」「カテゴリー分類」などといった能力に関して、基本問題からさまざまな応用まで幅広く研究されています。 監視カメラの映像を解析し、人物の特定をし、犯罪捜査にも貢献している歩容解析技術の概要や、これら技術がもたらす可能性について、分かり易い具体事例と共に、ご講演を頂きました。 |
八木 康史 教授 プロフィール
【略歴】
1991年 大阪大学 工学博士
1985年 三菱電機株式会社 応用機器研究所 研究員
1990年 大阪大学 基礎工学部 助手
1993年 大阪大学 基礎工学部 講師
1996年 大阪大学 基礎工学部 助教授
1997年 大阪大学 大学院基礎工学研究科 助教授
2003年 大阪大学 産業科学研究所 教授
2012年 現職
・「ライフデザイン・イノベーション研究拠点」本部長
※ 文部科学省:Society 5.0 実現化研究拠点支援事業
・一般社団法人データビリティコンソーシアム 代表理事
【研究分野 - コンピュータビジョン 】
コンピュータビジョンとは、カメラ等の外界センサにより獲得された画像情報に対し、計算機処理により、人間が持つ視覚機能のような能力を実現しようという研究分野です。
実世界を意識した物体の3次元形状・運動の復元、画像からのパターン識別、カテゴリー分類などといった能力に関して基本問題からさまざまな応用まで幅広く研究を行われています。
例えば、周囲360°が観察できる全方位カメラとその超小型化、その応用としてのパーソナル防犯(アンビエントサーベイランス)という新しい防犯技術の提唱、さらに、歩き方から個人・性別の識別、年齢推定、歩行者の意図理解などの歩容解析技術に、その応用としての犯罪捜査支援技術や高齢者ケア技術、物体の反射・散乱現象の解析技術とその質感評価への応用などの研究を行われています。
【研究室ウェブサイト】
【関連ウェブサイト】
※オンライン・ウェブセミナーでの開催