2019年10月11日、東京・品川の、グランドプリンスホテル高輪にて、5年連続となる「IoT時代のセキュリティ・フォーラム」を開催しました。
400 名を超えるお客様をご招待し、大盛況のうちに終了しました。
当日は、大勢のお客様にご来場いただき、まことにありがとうございました。
開会ごあいさつ
アドソル日進株式会社
代表取締役社長 上田 富三
DX時代の「データ保護」
当社は、IoT・DXセキュリティの「隔離」・「遮断」・「データ保護」をキーコンセプトに、5年前から「IoTセキュリティ・ソリューション」を提供してまいりました。仮想空間と現実空間をつなぐあらゆるビジネスシーンで「IoT・DX」への取り組みと、これに伴う生産性向上や効率化の実現は、少子高齢化や世代交代、グローバル化対応など多くの課題を抱える企業において、今後の成長のカギとなります。
1兆個のIoTデバイスに不可欠なセキュリティ対策 キーノートスピーチ
Arm,Inc.
Senior Director Business Development Emerging Business Group Samuel Chiang 氏
設計フェーズからのセキュリティ対策が重要
十分なセキュリティが担保されて信頼できるデバイスが生まれ、そのデバイスがフル活用されることで信頼できるデータが収集できます。そのデータが安全にクラウドで蓄積されることで、クラウドデータの信頼性が高まります。そこで初めて、人工知能(AI)などの最新テクノロジーが活躍し、事業活動における生産性向上や業務の効率化などに活用されることになります。
エッジアナリティクスによる、産業分野での効果的なIIoT戦略 キーノートスピーチ
Aingura IIoT
Chief Technology Officer Javier Diaz Rozo 氏
生産停止を未然に防ぐ高速・精緻なIoTテクノロジー
製造ラインでは、センサーや駆動装置に故障などがあれば、生産はストップします。稼働率を高め、生産性を上げるためには、これらセンサーや駆動装置などのエッジ部分を常に、高精度で監視することが重要になります。
セキュリティ・ソリューション導入事例のご紹介
アドソル日進株式会社 IoTソリューション事業部 事業部長 片山 健児
重要インフラはデータ・ダイオードで守る
この数年、重要インフラや大病院、工場等がサイバー攻撃の標的にされ、甚大な被害が出ています。重要インフラのみならず、小規模な工場や病院も狙われています。特に最近では工場が標的にされるケースが多くなってきています。
これらのサイバー攻撃により、メーカーにおける機能不全や不良品の出荷、操業停止など事業活動に致命的な影響を及ぼす可能性が高くなっています。その格好の標的になっているのは、脆弱性を有するIoTデバイスです。工場では、ウィンドウズXPなど老朽OSが、依然として現役で稼働しているケースが多くあります。
被害を避けるには、脆弱性を有するIoTデバイスでも安心・安全に活用できることが重要です。そこで活躍するのが、当社の「セキュア・シリーズ(リンクスセキュア)」です。
既存システムのIoT化で求められるセキュリティ パネルディスカッション
モデレータ
立命館大学 情報理工学部 情報理工学科
教授 上原 哲太郎 氏
パネリスト
デロイト トーマツ サイバー合同会社
サイバーアドバイザリー シニア マネージャー 松尾 正克 氏
トレンドマイクロ株式会社
IoT事業推進本部 IoTエバンジェリスト 大久保 修一 氏
アドソル日進株式会社
IoTソリューション事業部 事業部長 片山 健児
上原氏 これまで遮断されていた工場などのシステムが、IoT化でインターネットにつながってしまいました。そのセキュリティをどう守るのかが大きな課題となっています。
松尾氏 それにはつながるリスクが何か?を考えるべきです。1つは「個人情報」が挙げられます。複数のデータがつながることで個人が特定できるデータにはハッキングリスクがあります。もう1つは「コネクティッド」です。例えば、GPSがハッキングされれば、通信や機器が正しく動作していてもカーナビが不正な案内をするというリスクがあります。
IoT/OTセキュリティの取り組みに必須なセキュリティバイデザインとPSIRT/FSIRT 特別講演
デロイト トーマツ サイバー合同会社
サイバーアドバイザリーシニアマネージャー 松尾 正克氏
事前の設計、チームワークが重要
ハッカーは、パソコンだけでなく、複合機や監視カメラなどの機器からもシステムに侵入してきます。したがって、セキュリティの脆弱な機器を放置すれば、客や関係先から責任を追及される恐れがあります。
Industry4.0におけるOPC UAとその情報モデルの設計と実装 特別講演
菱洋エレクトロ株式会社
ソリューション事業本部 ソリューション第7ビジネスユニット次長 福田 明寿氏
エンプレス・ソフトウエア・ジャパン
代表取締役社長 デイビッド チャン氏
産業機器向けのOPC UA、普及広がる
福田氏 ドイツの国策として始まったインダストリー4.0。その産業機器向け標準プロトコルのOPC UAの採用が広がっています。高いセキュリティとデータ交換性、拡張性の高さが特徴です。
OT環境におけるセキュリティリスクと有効な対策 特別講演
トレンドマイクロ株式会社
IoT事業推進本部 IoTエバンジェリスト 大久保 修一氏
サイバーリスクの予兆は計測できる
生産現場でセキュリティの事故が発生した場合、情報システム部門が責任者となり復旧をリードすべきだという声をよく聞きます。しかし、情報システム部門は、現場の製造工程に不案内です。本社と工場のコミュニケーションを良くするため、社内体制・推進プロセスづくりの地ならしを行い、いざというときに協働できるように備えておくべきです。
工場/医療現場でのIoT化による脅威 ~産業機器・医療機器の安全確保~
アドソル日進株式会社
IoTソリューション事業部 セキュリティ・ソリューション部 次長 緒方 洋敬
IoT機器は隔離と遮断で防御
IoT化の進展で、サイバー攻撃による被害が増加しています。工場の生産停止はもちろん、病院が狙われれば人命に関わり、被害が甚大となります。
IoT機器は、特定機能を実現するために、必要最低限の機能に絞り設計・開発されており、搭載するCPU性能やメモリー容量に余裕がありません。
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