【アドソルGISマガジン】GISとエリアマーケティング[Vol.3]



本日は、「アドソルGISマガジン」第3回目をお送り致します!
前回の記事[Vol.2]はこちらよりご覧ください。


この地域にはやたらとA社のコンビニが多いなあ・・・。

街を歩いていて、このようなことを感じたことはないでしょうか?
日本では至る所にコンビニが沢山あるため、「便利だから」という理由で
適当にコンビニが建てられているように感じてしまいますが、
実はかなり戦略を練られた上で出店場所が決められています。


これは、コンビニが人々の日常生活に必要不可欠な存在となったが故に、
出店する場所のニーズや地域性、顧客層をきちんと把握しなければ顧客が全く来ず、
生き残れない時代となってしまったことが背景にあります。


それでは、どのようにしてコンビニを出店する地域の選定や調査、顧客分析を行っているのでしょうか?
これには、GISが大いに有効活用されているのです。


GISを有効活用しよう! ~GISとエリアマーケティング~

前回、前々回で、GISとはこういう仕組みで、地図系のITの仕組みの中での立ち位置の様なもの
をお伝えさせていただきました。


今回からはGISの様々な用途をご紹介してまいります。
今回のテーマは「適地選定」「商圏分析」などともいわれる「エリアマーケティング」
をご紹介いたします。


大量の店舗を持つチェーン店、例えば、レストランやファーストフード、コンビニ、
カーディーラーなどは、実はGISを用いてロジカルに出店計画を検討しています。
また昨今ではメーカーが販売網の開拓やリテールサポートなどでも、こうした取り組みを行っています。


初めてこうした取り組みをされようとする方から、よくお聞きする言葉が、

「どこに店舗を作るのが一番いいかがわかるだけなら、
その時だけ使えばいいんでしょ?」


というものです。


いえいえ、簡易な統計の集計程度ならそこまでかもしれませんが、実は全然違うのです。
出店からマーケティング、候補地の管理などPDCAで継続的にサイクルを回して
継続的により良い状態へとビジネスを導くのが、より良い活用方法です。


【参考】エリアマーケティングを実行するためのサイクル


それでは、各プロセスの1つ1つを簡単にご紹介します。


エリアマーケティング実行のための各プロセスの役割

適地選定

販売店やサービス拠点などを新設するにあたって、最適な場所を選定します。
候補地を中心に、設定した時間ないしは距離の移動圏を作成し、その範囲に含まれる統計などの情報を集計します。
候補地の中で、もっともターゲットとなる人口や世帯などを含んでいる候補地を判別します。

適地選定

商圏分析

こちらは新規の店舗と既存の店舗、どちらも対象となります。
各店舗の商圏に含まれる統計情報を分析し、店舗が持っている商圏ごとのポテンシャルや特性を数値化します。
ポテンシャルの高い低いといったのみならず、同じポテンシャル(例:人口)でも男性が多い、女性が多い、などの傾向もあらわにします。

※商圏:
 特定の商店、商店街、さらに中心地としての都市の商業機能の勢力、影響の及ぶ地域的範囲のこと。

出典:コトバンク[小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) ]


顧客分析

各店舗の顧客データを用い、顧客の一定の割合を含む商圏を作成します。
顧客の50%、70%、90%といった具合です。
その結果、その店舗の実際の商圏の形が浮き彫りになり、統計をベースに分析した商圏とのギャップをクリアにします。

顧客分析

マーケティング

明確になったギャップに基づき、商圏内でポテンシャルがあるにも関わらず顧客を呼び込めていないエリアを見つけだし、マーケティングのターゲット地域を絞り込みます。
商圏のみに関わらず、より広域を対象にターゲットとなる人口の多いエリアの抽出なども可能です。


ビジネス状況の可視化

顧客データに紐づいた売り上げデータを地域で集計し、どの地域でどれぐらいの売り上げがあるかを、色や点、3D化されたエリアの高さで可視化します。
BIソフトなどの地図機能でもおこなわれているのはこの用途です。


テリトリー策定

各地域でのビジネスを伸ばすためには限られた営業リソースを有効に使うことが必要です。
担当移動距離とビジネスポテンシャルの平準化を空間的に分析し、各営業にとって最適な営業エリアを導き出します。


営業支援

地図データ化された顧客データはモバイルのGISで閲覧可能にすることによって、営業活動時に効率的な営業活動を実現します。

営業支援

現地調査

営業やエリアマネージャーが、店舗や顧客を訪問した際に、様々な発見を釣ることがあります。
そうしたデータをモバイルから入力することで、店舗や顧客のデータを拡充していくことが可能です。


候補地の管理

また、さらにビジネスエリアを広げるためには、さらなる出店が必要になります。
寄せられる出店候補地をデータ化しておくことによって、次なる営業戦略に適合して出店地を素早く見つけ出すことが可能です。


「エリアマーケティング」が指し示す領域はさまざま

前述のとおり、一口で「エリアマーケティング」といってもその指し示す領域は広く、

  • 出店計画
  • リテールサポート
  • 営業活動
  • 経営計画
など、多岐に及びます。


いかがでしたでしょうか?
エリアマーケティングとGISの関係性について、お分かりいただけましたでしょうか?
これからも様々な情報をお届けしていく予定ですので、お時間あるときにでも御目通しください。


「GIS:地理情報システム」を活用したエリアマーケティングの事例
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様-プロスポーツチーム様

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